FREE -Liner Note-
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韓国盤「FREE」のブックレットに載っている韓国語での解説です
The third rising of Bad Moon Rising "FREE"
去年(1994年)の4月、BAD MOON RISINGのマネージャーであるWarren Wyatte氏が韓国に来た際、BMRとの出会いを語ってくれた。
「1992年の終わりにKal SwanとDoug Aldrichに初めて会った。丁度ハワイでの休暇からLAに戻って来た時で、日本のVirgin Copyright CompanyのAkimoshi氏に、次の日にLAを発たなければいけないから今すぐ会って欲しい、重要な話があると呼び出された。その後、彼等に会ったんだけれど、一目見てとってもいい奴等だなと感じたよ。しかしその時は、もう既にWyatteマネージメントは多くのバンドをかかえていて、これ以上バンドは増やせないと思っていたんだ。でも彼等には未来があると確信したから契約した。」
Warrenと契約したこの時期、BMRの状況は決していいとは言えなかった。
KalとDougはLION解散後、BMRを結成。しかし1993年に発売された2ndアルバム「BLOOD」は、フックが足りないと音楽ファンに受け入れられなかった。BLOODの売れ行きはあまり良くなく、それは彼等自信にバンド存続の危機を考えさせるものであった。しかし、BMRは生き残るために再び戦うことを選ぶ。Warrenは彼等にとって最後の望みのようなものだった。
BMRはレコーディング・スタジオとプロデューサーをWarrenと共に探し始めた。そしてLAのサンフェルナンド・バレーにあるRumbo Studioで、ニュー・アルバムのレコーディングをすることに決定。そのスタジオは70年代のスター、Captain & Tennielleが所有しており、Stone Temple Pilot等のバンドもレコーディングをしたかなり知られたところであった。
1994年10月から2ヶ月間、そこでレコーディングをし、1995年1月に場所をConway Studioに移動しミックスを行う。新しい音を作り出すプロデューサーを求めていたBMRは、以前GN'RのアルバムのプロデュースをしたMike ClinkのエンジニアだったNoel Goldenの才能に目をつけ(彼の才能はSlash's SankepitやI Mother Earthのアルバムにも表われている)彼をプロデューサーにする。
曲紹介
* Crown of Roses
アルバムのオープニングナンバーは、400メートルリレーで言えば第一走者、家族で言えば長男のようにとても重要である。BMRは自らの変化をこのオープニングの曲で示したかった。特にヴォーカルは大きな変化を表わしている。Kalは一時期、Alice In Chainsをよく聴いていて、それらの要素をメロディーラインに組み込んだようだ。
* Monkey
この曲は彼等の1stアルバムに収録されている「Full Moon Fever」のようなサウンドで、Aerosmithっぽいところもある。
* Summer Rain
ピストルの安全装置のように、アルバム全体の緊張感を緩和させるようなスローなロックナンバー。ミドルテンポの曲にありがちなけだるさを、ギターの変化によりカバーしている。Kalのイチ押しの曲。
* Moonchild
Kalのイチ押しの曲が「Summer Rain」ならば、Dougのイチ押しはこの「Moonchild」。ブルージーなフィーリングと威厳のあるギターメロディーがつまっている。
* Believe
1st、2ndにあったようなBMRらしいサウンドに、スピード感を加えた感じの曲。"昔からのファンにも新しいファンにも受け入れられる曲のひとつだ"とは本格派ギタリストDougの談。この曲が持つ8ビートのサウンドは、彼が時々使うものである。
* Father Son
ライトなギターサウンドとコンゴのリズムが合わさった曲。このアメリカン・スタイルのミドル・テンポの曲は、BMRの新たな才能を表わしている。
* Godforshaken
LAの大地震や東京での地下鉄サリン事件のような、大都市にはびこる罪や恐怖、そして様々な自然災害は、神がそれらの街を見捨てたから起こるのだということを歌っている。これには100%賛同できないが、この曲の中のKalの声はこれまで以上に力強い。
* Into the Pit
この曲はベーシストであるIan Mayoのアイディアから作られた。ギターの音はHendrixを思い起こさせる。
* Free
アコースティックなイントロはLed Zeppelinに少し似ている。実際、この曲を聴いた多くの人がそう指摘し、メンバーもそれを否定していない。元はR&Bタイプの曲だったが、Kalがもっとストリングスを入れた方がいいと主張し、最終的にLed
Zeppelinのような音になった。
Written by Eunjung Yu (The Chief Editor of Hot Music)
翻訳:韓国語→英語 Euijung Chung、英語→日本語 HARUMI
Thanks to Euijung Chung and Eunjung Yu.